宇宙庭園のご案内

2024-05-25

宇宙庭園

「宇宙庭園」は私が管理するAkkomaサーバーです。

AkkomaはFediverseに対してかなり寛容なソフトウェアであり、多くのFediverseサーバーと不完全ながらもおおよそ良好に交流することが可能です。

宇宙庭園のポジションは

です。 つまり、誰でも使うことができ、ActivityPub経由でFediverseと交流することができ、特に用途や属性を限定しないサーバーです。

安定して使えるメインアカウントを置くサーバーとして適しています。

特徴

宇宙庭園は汎用のオープンなサーバーではありますが、明確な特徴を持ったサーバーでもあります。

その特徴を捉える角度は3つあり、

です。

表面的には大きな特徴となるのが「テキスト主体」の部分ですが、実際にメインアカウントを置く上で重要になるのは「厳格」の部分です。

これらを順に説明していきましょう。

テキスト主体

特にポリシーなく運用していると、基本的にどのサーバーも「画像付き投稿」「投稿の再掲」で溢れます。 これは特に人数が増えるとその傾向が強まり、この問題自体はユーザーの属性を限定しても発生しやすいです。

宇宙庭園はテキスト主体のコミュニケーションを重視し、そのためにテキスト投稿にアドバンテージを与えます。

そのため、

に制限があります。

これは、画像付き投稿や再掲行為を「してはいけない」というようなものではありません。 画像投稿ばかりをするアカウントや、再掲行為ばかりで自分の発言をしないアカウントを許容しないというものです。

画像に関しては画像のサイズにも厳しい制限があるため、投稿には工夫が必要です。

厳格

宇宙庭園には他のFediverseサーバーではなかなか見られないきっちりした利用規約と、詳細なコミュニティガイドラインを持っています。

そして利用規約は非常に厳格かつ公平に運用されています。 私の知り合いであろうと、活発に利用しているユーザーであろうと、常に同じ基準です。

浅く考えれば面倒でしょうが、長期的に考えるとこれは非常に重要なことです。

まず、利用規約が明確で、厳格かつ公平に運用されるということは、自身の行為が問題になるかどうかを、ユーザー自身が事前に確信を持って判断できるということです。 これに違反しなければ(例え嫌がらせで通報されたとしても)問題にされることは決してないと考えることができ、善良なユーザーは安心して利用することができます。

逆に言えば、違反が裁量によって見逃されるということはないため、違反しているユーザーが野放しになることはないという意味でも善良なユーザーは安心して利用することができます。

もし違反してしまった場合でも、違反したユーザーの保護にもなります。 違反に対する対応は決まっており、運営者・モデレーターの感情や、他のユーザーの風評によって重い罰が課されるといったことはないことが保証されています。

つまり、違反したユーザーを含めたすべてのユーザーを保護し、安心して利用できるようにするための利用規約です。

ユーザーが少ない場合、弾力的に運用することもできなくはありません。 しかし、これが1万人となってくると誰もが納得できる弾力的な運用はできません。 そして「この人は長年このサーバーに貢献してくれてる人だから大目に見よう」なんてことをすると、ユーザーには不公平感と不信感を募らせることになり、自分が不当な扱いを受けるのではないかという疑念を払拭することができくなくなってしまいます。 これでは安心して使うことができません。

宇宙庭園はサーバーそのもの(インフラ面)も10年単位の長期的な運用を見越して堅牢に構成されていますが、同時にサーバー運用という面でも長期に渡って安心・安定して利用できるように入念な取り組みを行っています。

楽園思想

ここで言う「楽園思想」は、最近私が考えている目標のひとつです。

世の中のひとつ大きな問題として、特定属性に対して共感を持って帰属意識を持てないことは安寧に対する格差を生じる、ということがあります。

自身が何らかの属性、あるいは集団の一員であると考えられる人は、事実そうであるかどうかに関わらず一定の安寧を得ることは難しくありません。 特に、インターネット上の話であれば、自身を「オタク」と称することに抵抗がない人は、居場所を定義しやすいでしょう。

ところが、自分がなんかの一員であると感じることができない、あるいは何らかの一員であると考えていても疎外感が否めないという人にとっては、居場所のなさ、息苦しさを感じやすいと同時に、どこか居心地の良い場所を見つけることができたとしても、そこに主流派の人たちが流れ込んでくると居場所を追われるということを繰り返す、といった問題を抱えやすいです。

これは見方を変えれば、その人が安寧を感じられるほど他者との共通性・共感ポイントを持っていないと見ることができ、個性が強い(あるいは、個性が重い)と言えます。 その人を他の人とくくることができる属性が見つけられないということは、真のマイノリティであると言えるでしょう。

今の世の中のシステムは、このような真のマイノリティを救済できるようになっていません。 世の中でマイノリティと呼ばれるものも、影響力を持つのはそれだけの一体感を持った集団を形成できるからです。 世界に一人しかいない特徴や問題を解決すべきだ、という考え方も世の中にはありません。 それが救済される機会があるとすれば、その個人に対して向き合う個人と出会うことができるかどうかですが、それは運に依存するところもかなりあります。

私が近年考えているのは、このような「ひとりだけのマイノリティ」で、それが穏健なものであるならば、そうした人々が一定の安寧を得られる居場所を作ることができないだろうかということです。

宇宙庭園はSNSという媒体におけるそのアプローチのひとつです。

「ひとりだけのマイノリティ」に必要となるものはひとりひとりに異なるため、「人々」を対象に完全な居場所を作ることはできません。 しかし、マイノリティであるという脆さを侵害されないようにし、個々のユーザーの意思を早朝する方法が確立されていれば、一定の安寧を得られる居場所足り得ると考えています。

宇宙庭園は多数派によってコミュニティが埋め尽くされてしまうことを抑制するルールを持っています。 また、刺激的な要素、および押し付ける力の強い要素をpublicに出すことが制限されており、ユーザーが「何を見て、何を見ないか」ということをコントロールしやすいようにしています。

理想的な状態を構築するのは時間がかかるかもしれませんが、居場所を追われる心配少なく、安心して利用しやすいのではないでしょうか。

宇宙庭園への登録

宇宙庭園でユーザー登録をしてください。 メールアドレスの登録が必要です。

事前に利用規約と、コミュニティガイドラインを確認してください。

ドキュメントを読んでおくことをおすすめします。

宇宙庭園の利用

使い方はドキュメントを読むのが一番早いです。

宇宙庭園には複数のFE(Pleroma-FE, Soapbox-FE, Mangane, Glitch-Lily)があり、機能や見た目、使い方が異なります。 これはかつてのTwitterとTweetdeck、あるいは今のXとX Proのように、見た目や機能は異なっていてもアカウント自体は同じものです。 アカウントを作ったら、そのアカウントをどのアプリで使うかを選ぶことができます。 もちろん、あなたのPCあるいはモバイルデバイスのAkkoma対応アプリを使うこともできます。 (ただし、Akkoma対応アプリはほとんど存在しません)

最も推奨されるのは標準のPleroma-FEを使うことです。 ただ、Pleroma-FEを快適に使うには設定を行うことが不可欠です。 特に重要な設定は宇宙庭園利用のヒント#Pleroma FEの設定を見てください。

SoapboxManganeはよりTwitterライクなUIを持っています。 タイムラインのストリーミングもPleroma-FEよりもリアルタイム性が高いです。 Pleroma-FEに馴染めない場合は利用を検討して見ると良いでしょう。

Androidアプリであれば、Moshidonが個人的におすすめです。 (といっても基本的にはPleroma-FEのほうが使い心地は良いです。)

めいは宇宙庭園の管理者アカウントであり、宇宙庭園のお知らせが発信されます。このため、フォローしておくことをおすすめします。 特にAccept DM from “People I Follow”としている場合、めいをフォローしておかないと注意・警告を受け取ることができないため、フォローしておきましょう。

発言の可視性

投稿時に可視性をどう設定するかですが、公開投稿は

にするのが基本です。

また、限定公開投稿(Xで言うところの鍵垢投稿)をしたい場合は “follower” にしましょう。

もちろん、これは規約上制限されている内容の投稿の場合は話が別です。

画像投稿

画像は80kBという厳し目のサイズ制限があります。

おすすめなのは、画像のピクセルサイズをある程度縮小した上で、WebPにして圧縮することです。 方法は環境によって色々なので、各自調べてくださいということにはなります。

ただし、アイコンはWebPにしないでください。 アイコンをWebPにすると、他のサーバーからアイコンが見えなくなる可能性が高まります。